エボリューションエンジン

 

ハーレー

1984年~1999年、ハーレー第4世代OHVエンジンとして、エボリューションエンジンが開発されました。
エボリューションエンジンは、コンピューターを導入して設計されている近代的なエンジンの先駆けです。

バイバック後の初めてのハーレーダビッドソン製であるこのエンジンは、アルミを採用することで放熱性の向上と軽量化に成功しています。
それまでの鉄製のエンジンでは熱膨張のため、エンジンのクリアランスが広めに必要でした。
アルミ製にすることで、鉄ほどには熱膨張を考慮しなくて良くなったのです。

ただ、アルミは鉄よりも強度が低いことが欠点です。
強度を保つため、ヘッドからシリンダー、クランクケースまでをボルトで繋ぐという方法を導入しています。

また、エボリューションエンジンは、ブロックヘッドという別名があります。
ヘッド部分が四角い3層構造になっていることが、別名の由来。
3層構造になっているため上から順番に解体でき、従来のエンジンと比べてメンテナンスが非常にしやすいことも特徴のひとつです。

ショベルヘッドエンジンから変わらない点は、空冷45度、OHV、V型2気筒、1カムであることなどです。